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肝がんについて

肝細胞がんとは

肝臓にできるがんを肝がんと呼びます。肝がんの中でも日本では肝臓の細胞ががんになる肝細胞がんがほとんどで、その他に肝臓内の胆汁が流れる管ががんになる胆管細胞がんなどがあります。
現在世界では約78万人が肝がんに罹患していると言われ、アジア・アフリカに多く見られます。平成27年度の日本全国の肝がん死亡者数は28876人であり、佐賀県は10万人当たりの肝がん死亡者数が35.6人と17年連続で国内最多となっている地域です。肝細胞がんの原因は、ウイルス性肝炎(B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス)が90%近くを占めており、その他はアルコール性肝硬変や、肥満によっておこる非アルコール性脂肪肝疾患が原因とされています。最近の傾向としてはウイルス肝炎からの発癌は減少傾向でありますが、ウイルス肝炎以外の原因による肝がんが増加しています。佐賀県に肝がんが多い理由としてはC型肝炎ウイルス感染者が多いことが挙げられます。

症状

肝がんによる症状は病気が進行するまで出現しません。肝がんが肝臓の大半を占めるように広がったり、肝臓内の大きな血管の中にひろがったりすると、腹水がたまることで生じる腹部の張りや、皮膚が黄色になる黄疸が出現します。肝がんは、肝臓が硬くなり肝臓の働く力が低下した肝硬変に発生してくることが多いため、肝硬変による症状(倦怠感、足のむくみ、腹水、黄疸、集中力の低下)などを認めることがあります。

診断

肝がんは病態が進行するまで症状が出現しないため、肝がんを早期に発見するためには定期的な血液検査、腹部の画像検査(腹部超音波検査、造影CT、MRI)が必要です。特に肝がんを発症する可能性が高いB型やC型の慢性肝炎や、さまざまな原因による肝硬変の患者さんでは3〜6か月毎の定期的な画像検査が重要です。

治療

肝予備能(肝臓の体力)と肝がんの大きさ・拡がり具合、年齢や全身状態を考慮しながら治療方針を決定します。肝がんの治療法には①外科的切除②ラジオ波焼灼療法(肝がんに針を刺して焼く治療です)③塞栓療法(肝がんを栄養する血管に抗がん剤や塞栓物質を注入し、がんに栄養が行かないようにします)④分子標的薬(飲み薬による抗がん剤治療です)⑤肝移植があり、これらの治療を単独で行う場合と組み合わせて行う場合があります。

助成制度(医療費を軽くする制度)

● ウイルス性の慢性肝炎・肝硬変・肝がんで定期的な検査が必要と言われた方 →肝疾患定期検査費助成制度

肝臓がんは、早期に発見され十分な治療をうけても再発する可能性が高いことがひとつの特徴です。そのため繰り返し治療を受けなければならない患者さんもいらっしゃいます。しかし、再発をしても、さまざまな治療のなかから、その状態に応じた治療を選択することができます。よりよい治療をうけていただくためには、肝臓がんや標準的な治療について正しい知識を得ることが大切です。ご不明な点や不安な点などございましたら、医師、看護師、薬剤師、栄養士、肝炎コーディネーター等、患者さんをサポートするスタッフにいつでもご相談ください。


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