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NAFL(非アルコール性脂肪肝)
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)について

飲酒による脂肪肝はアルコール性脂肪肝と言いますが、これに対し、お酒を飲まないのに発症する脂肪肝を非アルコール性脂肪肝(以下NAFL)と言います。
アメリカの肝臓学会ガイドラインではNAFLを以下のように定めています。
1. 肝臓に脂肪がたまっている
2. 目立った飲酒習慣がない
3. 脂肪肝をきたす他の原因がない
4. B型・C型肝炎ではない

稀に薬剤、手術、ホルモン異常が原因となることもありますが、ほとんどが生活習慣の乱れや内臓肥満、ストレス、運動不足が原因です。ほぼメタボリックシンドロームの原因と同じであり、肝臓が生活習慣の乱れで被害を被り悲鳴をあげている状態です。

脂肪肝は肝臓を構成する肝細胞の中に油の粒がパンパンに溜まっている状態です。こうなると肝臓の環境は悪くなり、肝細胞が風船のように腫れて弱ってしまい、やがては死んでいきます。その結果、肝臓で炎症が起こり、さらに硬くなる線維化という現象が起きます。これが非アルコール性脂肪肝炎(以下NASH)です。
現在、国内には推定で1000万〜2000万人のNAFL患者がいると考えられ、そのうち100万〜200万人がNASHに進展すると言われています。

肝硬変や肝不全で腹水や黄疸が出るまでは自覚症状はありません。
NASHは肝臓が線維化を起こすため、放置すると10年後には約1~2割が肝硬変となり、そのうち数%に肝細胞癌が発生します。

血液検査で肝機能(AST、ALT)に問題がないからと言ってNASHじゃないとは限りません。NASHを判別する一番の方法は、エコー検査です。ウエストが男性85cm以上、女性95cm以上の場合、脂肪肝を持っている人が半数以上という報告があり、これに該当する方はエコー検査を是非受けて下さい。また、肥満症や糖尿病、脂質異常症、高血圧の指摘を受けている方も是非受けて頂きたいです。実際に、NASHを診断するのは肝生検(肝臓の組織の一部を採取する検査)です。

治療法

現時点ではNAFL、NASHに対する特効薬はありません。生活習慣病が原因なので、基本的には生活習慣の改善が第一となります。NAFLであれば、生活習慣の改善と経過観察。NASHで肥満がある場合、食事運動療法で7%減量すればNASHが改善するという科学的な根拠があり、食事運動療法の継続が有効です。NASHで肥満がなく、合併症がある場合、基礎疾患に応じた治療を行います。

予防法

1日少しでも体を動かす事で、筋肉を維持する事が大切です。筋肉は第2の肝臓とも言われ、筋肉量が増えると代謝も良くなります。
また、食事は過剰な糖質や脂肪分の摂取は控える事が重要です。バランスの取れた食事を心がけて下さい。


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