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混ぜてレンチンするだけ!脂肪肝の人が食べても罪悪感が少ない簡単&低カロリーな和スイーツ♪ 【和スイーツ】
脂肪肝の人は、スイーツは我慢した方がいいのでしょうか?
前回に引き続き、今回も30代女性のカオリさんが登場します。バレンタインや記念日くらいはスイーツを食卓に出したい気持ちはあるけれど、夫が脂肪肝なので少し罪悪感があるようです。
佐賀大学医学部附属病院 肝疾患センターの管理栄養士の原なぎさ先生がアドバイスします。

<今回の相談者>
カオリさん 30代女性 会社員
フルタイム勤務。脂肪肝の夫と子ども(小1)の3人暮らし。野菜だけ残されることが多々あり、料理するのが嫌になっていたが、『ごちそう味噌汁』の導入で手軽に野菜メニューが用意できるようになった。

Question1
脂肪肝の人が食べても罪悪感が少ないスイーツは?
カオリさん
「こんにちは。今日は栄養士さんにお礼を言いたくて、ちょっと寄らせてもらいました。前回教えてもらった『ごちそう味噌汁』、とっても役立ってます!」
※ごちそう味噌汁についてはこちらの記事をご覧ください
栄養士
「カオリさん、お役に立ててよかったです!ご家族の評判はいかがですか?」
カオリさん
「夫も子どもも毎回パクパク食べてくれています。私も冷蔵庫の余り物で頭を悩ますことがなくなったので助かっています。」
栄養士
「分かります。食材の管理って、地味だけど負担の大きい家事ですよね。もし、お時間があればお茶を飲んでいきませんか?」
カオリさん
「はい、大丈夫です。お言葉に甘えちゃいます。」
栄養士
「ちょうどお土産で美味しそうなチョコレートをもらったので、これをお茶うけにしましょう。」
カオリさん
「えっ、嬉しい!遠慮なくいただきます!」
栄養士
「……あら、このチョコ、かなり高級な感じのお味。」
カオリさん
「本当に。濃厚でとろっとしてて。こういうチョコって食べると幸せだけど、罪悪感があるというか…」
栄養士
「なんで、そう感じるんでしょうね?」
カオリさん
「やっぱり美味しい分、カロリーや脂質が多いんじゃないかと心配になります。だから、バレンタインや記念日はスイーツを出したい気持ちはあるけど、カロリーが高いし、脂肪肝の人に出すにはちょっと心配というか…きっと夫なら1箱全部いっちゃいそうで。」
栄養士
「カロリーが高いものでも、たくさん食べなければいい、って考え方もありますけど…それが難しいこと、ありますよね。その点、手作りだと、最初から量を決めて作れる分、罪悪感も、減るかもしれませんね。」

Question2
スイーツを手作りする余裕がないのですが?
カオリさん
「手作りスイーツなんて、就職してからさっぱり作ってないです。仕事と育児と家事で疲れてしまって、時間の余裕もないし…」
栄養士
「でも、ボウルに材料を入れて混ぜて、電子レンジでチンして作れるスイーツならどうですか?」
カオリさん
「えっ?そんな簡単に作れるんですか?」
栄養士
「はい。『簡単&低カロリー♪和スイーツ』なら、あっという間に作れますよ(図1)」
カオリさん
「3分?すごい!手作りスイーツって、オーブンの予熱とか生地を寝かすとか、面倒な工程が必要だと思っていました。でもチョコだからカロリー高そう…」
栄養士
「この和スイーツは簡単に作れて、カロリーオフできるのがポイントなんです。」
カオリさん
「ぜひ作り方を教えてください!」

Question3
混ぜてレンチンするだけでできるスイーツの作り方は?
栄養士
「この和スイーツのポイントは、小麦粉ではなく『おからパウダー』を使うことなんです。」
カオリさん
「おからパウダーって、豆腐を作るときに出る、あの『おから』ですか?」
栄養士
「はい、おからを粉末にしたものです。スーパーマーケットの乾物・粉物、製菓材料コーナーなどに置いてあることが多いです。ドラッグストアや100円ショップなどでも取り扱っているみたいです。ネット通販なら確実に手に入ると思います。」
カオリさん
「へぇ~、そういうのがあるんですね。おからって、おかずの材料だと思い込んでいましたが、お菓子にも使えるのですね。いかにも健康に良さそう。」
栄養士
「あとは、ベーキングパウダー、純ココア、そして砂糖(今回はきび糖を使います)、塩、卵、オリーブオイルといった家にある材料で作れます。黒豆(煮豆、市販でOK)は、仕上げにのせるだけで、甘みと食感のアクセントになりますよ。2人分(2個)の作り方は図2をご覧ください。」
カオリさん
「本当に混ぜてレンチンするだけなんだ(笑)たったこれだけでスイーツって作れるものなんですね!子どもと一緒に作っても失敗しなさそう。」
栄養士
「そうですね!お子様が手伝ってくれたスイーツなら、お父さんも喜んで大切に食べてくれると思いますよ。」

Question4
スイーツなのに罪悪感が少ない理由は?
カオリさん
「この和スイーツのカロリーはどのくらいですか?」
栄養士
「1個分で107kcalです。」
カオリさん
「…107kcalというと、それなりにはありますね?」
栄養士
「そう思われるかもしれませんが、例えば市販のチョコマドレーヌと比べると、同じような見た目でも、栄養の中身は結構違います(表1)。カロリーや脂質、炭水化物は控えめで、たんぱく質や食物繊維がとれるのがポイントです。」

表1 栄養価の比較
カオリさん
「こうやって見比べると、見た目は同じでも栄養は全然違いますね。これなら罪悪感が少ないかも……でも、やっぱり食べすぎたらダメですよね。」
栄養士
「そうですね。特に脂肪肝の方は食べる量をどう決めるかがポイントです。例えば、1個を4等分しておけば、1つあたり26kcalくらい。ちょっとずつゆっくりつまむ形にすると、満足感も得やすくなります(図3)」
カオリさん
「今は旬だから、生のイチゴを載せてもいいですよね。」
栄養士
「いいアイデアですね!ベースは同じでも、トッピングするもので大きく印象を変えられるので、ぜひ楽しんでみてください。」
カオリさん
「ちょっと寄っただけなのに、お茶と高級チョコをごちそうになった上に、お役立ちレシピまで教えていただけて、ありがとうございます!」
栄養士
「いえいえ、栄養相談がもっと身近になってくれればいいなと思っています。また感想を聞かせてくださいね!」

管理栄養士からのアドバイス
市販のお菓子は、糖質や脂質が多いものも多く、気づくと習慣的に手が伸びてしまいがちです。そうした積み重ねが、肝臓に脂肪がたまりやすくなる一因になることもあります。 今回ご紹介した和スイーツのように、カロリーや脂肪分を控えつつ、たんぱく質や食物繊維もとれるおやつなら、「お菓子=罪悪感のあるもの」になりにくいのがポイントです。脂肪肝が気になるからといって、「これはダメ」「あれも我慢」と考え続けるのは正直しんどいもの。身体にちょっとやさしい選択肢を知っておくだけで、甘いものとの付き合い方はぐっと楽になります。できるところだけ、少し工夫してみる、それくらいの距離感が、無理なく続けられる脂肪肝対策につながるのではないでしょうか。








